採択課題要旨
研究企画委員会
| 連番 | 000017 |
|---|---|
| 研究課題名 | 機械学習(AI)を用いた内服ステロイド薬の誤処方判定モデルの構築 |
| 代表研究者 | 佐藤 弘康(JA北海道厚生連 帯広厚生病院 薬剤部) |
| 要旨 | 内服ステロイドは承認用量に大きな幅が存在することから、現在多くの施設で実装されている単純な用量チェックでは規格のご選択や用量の誤入力の判定が困難である。また、ステロイドはハイリスク薬であり用量過誤が発生した場合には、有害事象や離脱症状等のリスクが増大する。本研究では、プレドニゾロン錠の処方過誤を判定するモデルを機械学習により構築し、その精度および臨床応用の可能性について検討する。 |
| 設置期間 | 2018年4月1日~2019年3月31日 |
| 連番 | 000009 |
|---|---|
| 研究課題名 | 有害事象自発報告データベースを用いた高齢者の有害事象発現因子の解析 |
| 代表研究者 | 野口 義紘 |
| 要旨 |
趣旨 有害事象自発報告データベースを用いて高齢者に起こりうる有害事象シグナルを検出し、さらに医薬品ごとにシグナルを発現(変動させる)因子(併用薬剤,保有疾患など)を解明し、高齢者の適正な医薬品使用を可能にする。日本の医薬品情報教育の課題を明らかにする。 方法 有害事象自発報告データベースを使用し、高齢者の安全性シグナル(Proportional Reporting Ratios)の算出を行い、シグナルの検出された医薬品―有害事象の組み合わせを調査候補とする。さらに高齢者における対象医薬品使用による対象有害事象(Case)とその他の有害事象(Noncasc)と若年者のCaseとNoncaseのOdds比と95%信頼区間を算出し、調査候補を高齢者においてのみ有害事象がより起こりやすい組み合わせに絞り込むこととする 期待される効果 エビデンスに基づく高齢者に対して注意、または避けた方がよい薬品リストを作成することが可能になると考えられる。また、実際の高齢者は、複数の慢性疾患に罹患し、多剤併用をしていることが多いため、医薬品による有害事象の発現は、様々な因子の影響を受けることも予測されることから、有害事象発現リスクを変動させる因子の解明も必要である。これらの医薬品の探索・リスク因子の解明により、高齢の患者の罹患している疾患や併用医薬品、身体および臓器機能を総合的に考慮し、エビデンスに基づいた適正な医薬品使用の方法を提案することができると考えられる。 |
| 設置期間 | 平成27年4月1日~平成28年3月31日 |
| 連番 | 000004 |
|---|---|
| 研究課題名 | 日本および米国における薬剤師の臨床試験の論文利用に関する意識 |
| 代表研究者 | 中川 直人 |
| 要旨 |
目的 日本の医薬品情報教育の課題を明らかにする。 計画 臨床試験の論文に関する意識調査アンケートを実施して、薬剤師の臨床試験の論文を読む習慣の有無とその背景となる要因などについて調査する。 期待される効果 米国の薬剤師には臨床試験の論文を読む習慣があり、一方では日本の薬剤師にはその習慣がないものと予想しており、その習慣の差がどのように生ずるかを考えると、これまでの日本の医薬品情報学が、文献評価能力を薬学生に身につけさせるという観点を欠如していることを指摘できる。 これに加えて、薬学生および既卒者の薬剤師に対する臨床試験の論文の批判的吟味の方法を身に付けるプログラムを構築するための基礎データになりえると考える。本調査に基づいて、文献評価できるジャーナルクラブ推進プログラムを構築する。 |
| 設置期間 | 平成26年4月1日~平成28年3月31日 |
| 連番 | 000012 |
|---|---|
| 研究課題名 | 医薬品情報(DI)担当者の研究教育能力を高める研修プログラムの開発 |
| 代表研究者 | 橋本貴尚(仙台市医療センター仙台オープン病院 薬剤部) |
| 要旨 |
趣旨 研修プログラム開発を通してDI担当者の業務実践並びに研究教育能力を高め、各施設におい て主軸として活躍できるようにすることが目的である。開発に先立ちニーズを把握するためのアンケート調査を行う。 方法 複数年のスパンで考えているが、1年目の計画か以下に示す通りである。 (1) 宮城県病院薬剤師会会員施設(約100施設)を対象に別紙に示す内容のアンケート調査 票を送付する。 (2) (1)回収し、DI業務の現状とニーズを分析する。 (3) 分析結果並びに研究メンバーの知見を踏まえ研修プログラムを試作する。 (4) 研究協力者のパックアップ体制に基づき研修会を企画しプログラムを試行する。 (5) 1 年目の実践結果に基づき、次年度に行うアンケートの素案を試作する。 期待される効果 薬剤師のDI業務の現状と学びたいニーズに関するアンケート調査を行い、その分析結果に基づいて研修プログラムを開発する。課題研究期間を通して研究協カ者のパックアップ体制を徐々に拡充させ、様々な職域の薬剤師に知識・技術を提供できるよう規模の拡大を図っていく。その結果、(1) DI担当者の研究教育能力が高まり薬剤師業務の主軸となる、(2) 学会発表・論文執筆に意欲的になる薬剤師が増加する、(3) 施設問の情報共有が可能となる、(4)中・長期的に薬剤師全体のベースアップが図れる。 |
| 設置期間 | 平成 28 年 4 月 1 日~平成 29 年 3 月 31 日 |
| 連番 | 000011 |
|---|---|
| 研究課題名 | 医薬品情報管理の効率化を目指した普遍的な医薬品情報の共有と統合 |
| 代表研究者 | 谷藤 亜希子 |
| 要旨 |
趣旨 各医療施設のDI担当者は医薬品情報を評価し一覧表等の形式に加工している。学会発表や学会誌の検索およびアンケート調査により,各施設で普遍的に必要とされる情報の種類や作成過程等を把握し共有と統合を目指す. 方法 本研究では,これまでに報告された学術論文や学会抄録集の調査と全国病院薬剤部DI室にしてアンケート調査を行なう。 期待される効果 各施設で二次加工された医薬品情報の種類を把握し、その資料作成にかかわる一次情報の種類,収集・評価方法を把握して精査することにより,DI室業務の標準業務手順書としても位置付けられることが期待され,情報リテラシーの集約により,情報の質が担保され適切な医薬品情報管理に繋がる。 また,普遍的に必要とされる情報を共有および統合することにより,各施設のDI担当者の業務時間は効率化される。これは,医薬品情報学の観点から新たなエビデンスを創出するために必要な環境整備にも繋がり,医薬品情報学全体の発展に寄与すると考えられる. |
| 設置期間 | 平成27年4月1日~平成28年3月31日 |